ピント。
引越し作業も随分落ち着いた、はぁ〜リラックマリラックマ。 と、のんびりするにはまだ早い。
幼児の手の届く範囲、全て破り尽くされた旧宅の障子紙を張り替えるというミッションが残っとるのです。
古い紙を全て剥がす→残りとノリを洗い流す→乾かす→ノリ塗って貼る、という流れが正しいかどうかはさておき、
遠い昔に張り替えた時の記憶を頼りにビリッたりビシャったりペタッたりする事数時間。
ビシっと美しく貼れました。
と言うのは嘘で裏から見るとガタガタです。
しかし裏から見る事もそうそう無いだろうて、まぁ良いか・・・と完成宣言。
「取り敢えず形になりゃ良い」という素晴らしいまでの無責任さ加減ですが、仕事となればそれでは通らんです。
やっとこさ仕上がった「Kellybike/Knobby-X」。
工夫も苦労もありそうにない、そんなシングルスピード&リムブレーキというシンプルスタイルなれど、
個性の強いパーツを組み合わせると互いに喧嘩をするというか・・・機能的にもバランス的にも纏まらずトライ&エラーの山。
普通のフレームと普通のパーツを使っている限りはあり得ない問題が出てくるんですよ、マジで。
今回は持ち込み部品も多数あるので「この組み合わせならこんなモンでしょう」と簡単に言いそうになりますが、
コレだけのパリッ!とした一台が、普通の自転車に劣る点などあって良いだろうか?答えは勿論「否」。
素材を美味しく調理するには味を加えるだけでなく、抜く事もまた同じくらい重要。
イカしたルックスと抜群の効きで支持率高いPaul-compのカンチブレーキも、
90年代のレーサーまんまなパイプ構成と組み合わせると効きが過剰で不快なタッチ。
なので抜群な効きの源泉であるクールストップのMTB用シューを剥ぎ、敢えて55mmカートリッジの安物シューに。
こういったスペックダウンが絶妙に良いタッチを生む事もあるのです。
さて、美味しく出来たかな?その答えはオーナーさんのみぞ知るって事で明日は定休日です。
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