父子蝶。

子供送迎車両を解体し、手持ちの部品を加えて揚げたり焼いたり煮込んだりして新父子自転車第一形態

注目すべきはチャームポイントにしてこの車両最大の存在意義である「ママチャリ用ダブルスタンド」

使う前から予想してはいたけれど・・・子供の乗せ下ろしの際に絶大なる恩恵あり。


ただ「取り敢えずシングルスピードで乗ってみよう」とSS仕様で組んでみたのですが、

スタンドという不純物がある分だけホイルの固定力は下がり、思いっきり踏むとホイルがズレてまいますので暫し考えタイム。

スタンドとの兼ね合いから大振りなチェーン引きは装着不可。ママチャリ用なら着かない事もないだろうけど100点には程遠い。

ハブのシャフトを交換してクイック締めからナット締めに変更してやれば恐らく解決するはずですが、

今回使っているハブは専用アルミ軸を使うXTRなので、そういった正しい解決方法はとれません。



また実際に息子を乗せて走ってみると安楽なポジションとSSのマッチングが今ひとつな事もあり、SS案は廃止してギアードに変更。

Pep/NSのトラックエンドのスリットよりも、ママチャリ用ダブルスタンドのスリットの方が後気味なので、

SurlyのMonkeynutsを噛ませてホイルは常に適正位置に。


そしてスタンドも単足用から外装多段用スタンドに変更し、ディレーラを取り付けてみると・・・。

プーリーケージとスタンドがガッツリ干渉する事が判明。

走行時はスタンド跳ね上げるので干渉しませんし、チェーンの長さ調整で何とでもなる問題ですが、

仮にフロントダブルで組むとなるとチョッと厳しいかもしれんなぁ、とか、

シャドウタイプのリアメカだと着かんのんじゃないか、などといった今まで考えた事もない壁が次々と立ち上がりますが、

その隙間を縫い縫い駆け抜けた結果、無事変速付きの第二形態へ。

良い感じです。

幾ら踏んでもホイルが前にズレて行かないという安心感は勿論の事、多段化による車両の動きの少なさで乗客(息子)の快適性も向上。

ホイル固定力の不完全さ・曖昧さという問題はどうしても残ってしまってますが、

スタンドは片方3箇所の爪で位置固定されていますので、バシンバシン跳ね上げても案外ズレたり緩んだりしません。

この「ママチャリ用スタンドを装着出来る面白フレーム」というのは私自身以前から妄想を練っていたネタでもあり、

頑丈で便利で使いやすくどこでも手に入るスタンドがたった2千円程度で選べるんだから、

それを組み合わせられるフレームを作るっきゃknight!と考えていた所、Pepに先を越されて悔し涙。


しかし実際に組み合わせて使ってみると、フィッティングに色々な問題があったりで一筋縄では行かず、

組み合わせる車両タイプにより相性の良し悪しがあったりと、自分の計画を進めていたら壁にブチ当たっていた事を知り冷や汗。



即ち我が父子車両をPepで組む事になったのは結果オーライ。

なれど完成度はまだまだ100ではなく、まして「商品」としてお客様にお勧め出来る所までは。

「純粋に便利」なダブルスタンドアッセブルを発見すべく色々な部品を捏ね繰り回して次の形態へと進化させて行こうと思う所存。



その前に・・・。

この偽バンビちゃん椅子をそろそろ何とかしたらんとね。長男ももう5歳ですから。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。