プラナリ屋。

ホウゥホウゥ、僕フクロウ。

いや、残念ながら君はフクロウではなくツバメなのだよ。

そして君の飼い主はね、言い難いんだけれどね・・・君を見限ったんだ。

嫌いになったとかそういうんじゃないんだよ?ただライフスタイルが変わったというか、

より日常使いに適したタイプが必要になったというか・・・まぁ、アレだ、な、うん。



という事で若き日を共にしたMTBを解体し、家庭持ちの毎日に適した車両へと劇的ビフォーアフターな今回。

殆どの部品を以前の29erMTBから移植し転生したのはSurly/Straggler


3x9だったコンポはフロントシングル化して1x9へと簡素化されたのですが、

此処で敢えてナローワイドを使う事無くPaulのチェーンキーパーを使う辺りに時代への反抗が透ける感じ。

昔は完成車によく着いていたDeus-XCも今見れば中々味わい深い。

とは言えミドル位置とアウタ位置でリング内寸が微妙に違うという「あの頃あるある」の為、

リングはアウタ位置にセットせざるを得ない、しかしそれとて「リングの刻印見せたいからさ」と痩せ我慢。


軽量ワイドリムの筋道を拓いたといっても過言では無い事も無いSalsaのSemiリムも、

今となっては別にワイドでも何でもない極々ベーシックなリム。

でもその「ベーシックなリム」の選択肢が加速度的に減っている現在においては交換する理由など微塵も無し。


安価なタイヤ&安価なキャリア類と組み合わせつつも何となく「っぽさ」が滲むのは、

オーナーが共に過ごして来た時間や、過去に選んで来た事実の残滓によるものかと。

サドルに合わせて投入したレザーグリップの色味が浮きまくっておりますが、今年の夏を越す頃には馴染んでいる事でしょうし、

その頃には解体されて眠っているフクロウ君の復活計画も浮上するとかしないとかで輪廻転生、これぞ自転車。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。