待って待って待ってやっと生まれた WINDCOG ZIC

待って待って待ってやっと生まれた、難産ベイビー「Windcog/ZIC」
1サイズ展開の20インチ(451)ミニベロながら、角度選択式シートチューブにより対応身長の幅はを広げており、下は160cm台前半から、上は170cm台後半のワタクシ程度までが対象。
折り畳み自転車内での立ち居地としてはポケロケ辺りが同階級となりましょうが、構造物としてのバランスからも分かる通り、実走行のカチッと感は相当優れており、ハンドリングの穏やかさも手伝い、ミニベロに乗っているという雰囲気は薄く、前だけ見て走っているとフルサイズの普通車両に乗っている感覚に近い。

そもそもこのZICは「都会生活で光る折り畳み自転車」というのではなく、輪行を簡単・手軽に行えるギミックを盛り込みながらも走行性能を高める事で、遠くの素晴らしい風景や道の中でのサイクリングを身近にする、そんな一台。

では輪行する際の折り畳みギミックは如何なるモノか?

まずは標準装備されているサイドスタンドで車両を自立させたならば、シートチューブを固定しているボルトを5mmアーレンキーで緩め、シートチューブを後向けにコトンと倒しましょう。
続いてフレーム中央部にあるボルトを、やはり5mmアーレンキーで少し緩め、ロックが解除されたならば車体を真っ二つに鯖折る。
すると車体が折れる動きとシンクロして、スタンドの台座がクルリと回転し、折り畳んだ状態で自立する方向にスタンドは向きを変える、と。

スタンドがある事で作業が物凄く楽で、所要時間約20秒って所でしょうか。
本来はハンドルとペダルも外すのですが、やり方によってはハンドル着けたままでもOK。

で、この状態で引っ張ってやれば、カートの様にコロコロ転がせます。
「フェンダーつけたまま」で、です。

ステムは「高さ調節自由自在」で御馴染み、NVO社のATSシステムですので、ステムの高さを上げ下げしても、ステムを取り外しても、ヘッド調整は無関係。
プリロード調整も不要なら、ステム位置のセンター出しも不要。それでいて剛性感は普通のアヘッド、輪行には便利なシステムですねぇ。
以前はライトウェイさんが扱っていたNVO、しかし今は国内代理店無い・・・かな?多分。でも大丈夫。
Windcogさんがサイズ違いを用意しており、標準でついている90mmの他に、短い70mmと長い110mmがあり。オプション扱いで別売り¥3,500ですが、新車納品時であれば無償で変更承ります。

輪行袋もZICに最適化した専用品があり、簡単に梱包出来るだけでなく、底面を開いて転がしモードも可能ですし、外袋&ベルトはZICのフレームに、ピタリ納まる形状となっています。
なので走行時にカバンの中に仕舞うとか、ボトルケージに挿すとかの必要は無し。

と、そんなこんななZIC。

「折り畳む為の折り畳み」ではなく、広く方々をサイクリングする為の、手段として折り畳み機構を有する、輪行スペシャルサイクリング車。
ギミック設定の細かさや、システムの確実性など、日本人気質が其処此処に。大らかな洋物も良いモンですけど、カチッとしたZIC・・・良いですよね。


心の琴線に触れた方は、展示試乗車(と言う名の私用車)で走りに行ってみて下さ~い。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日も。