贅沢C。

春のうららに誘われて、というか、身にまとわりつく空気は初夏のそれ。

長男を保育園に送り届け、次男は乳幼児らしく朝寝に入った。

ならば父はいざ行かん。

Windcog/ZICを引っ張り出して、ポタっとそこまでポタリング。

フォールディングバイク(折り畳み車)を含めた、20インチミニベロ平均からすると、

相当BB位置が低い(約+10mm)ZICは、普通の700cやMTBから乗り換えても、

スッと違和感無く漕ぎ出せる抜群の安定性。

前後リジッド&ドロップハンドルも手伝い結構な上り勾配でもいつも通り上れてしまう。

ただ下りになるとホイルベースが短い上、BB位置の低さから路面がペダルと接触し易い為、

調子に乗って飛ばそうとすると・・・冷や汗。

そう、そもそもZICのコンセプトは「簡単に輪行出来るツーリングバイク」であり、

ロードバイク並みの走行性能!みたいなスポーツミニベロとは目指す所が違う。


ミニベロらしからぬ安定性を詰め込んだ小さな車体は、

ハンドル握って坦々と走っている内に20インチ(451)である事を忘れさせ、

ふと気がつけばモノスゴク普通~に、いつもの感じで漕いでいる自分が居ます。



ロードや固定ギアやで走る時には止まる事無くスッと通り過ぎる場所も、

少し気を惹かれる事があればパッと止まって、サイドスタンドをカチャン。

「スポーツとしてよりも娯楽として」というニュアンスが強いサイクリングには、

この「サイドスタンドがある」という事が意外と大きな魅力でして、

例えばこんな危なっかしい場所での記念撮影も比較的簡単。


「比較的」なだけで、強い風が吹けば自転車は崖底に転がり落ちて行くのですが。



用事も無いので入った事の無い、そんな観光トロッコ列車の無人駅構内に進入。

サイクリング中にこの周辺で転倒して、自分は負傷&自転車は故障した人が、

トロッコ列車に乗せてくれと頼んだけど断られた、と悲しそうに語っていましたが、

その時の自転車がZICみたいな折り畳み車だったら・・・行けたのかもしれません。





まぁ観光トロッコ列車で輪行、というのも精神的ハードルが高いので、

ワタクシは国鉄に乗せて貰う事にしましょう。

さすが国鉄、1時間にキッチリ3本来ます。

それもそのはず、コレは山陰本線でありまして、

京都行きと反対方向に向かえば、遠く九州・門司の土を踏む事も可能。

九州など10年前の新婚旅行で行ったのが最後。

このまま反対のホームへ行けば・・・、

などと血迷う事無く¥200の切符を買い京都行きに。

自転車を降りれば1分も掛からずトランスフォーム。

トランスフォームの仕方は以前の投稿で御確認頂くとして、

やはりスタンドがあるとフォールディングの段取りが圧倒的に楽ですし、

折り畳み後、そのまま引っ張って転がせるので狭い改札もスッと通過可能。

そして無人駅で電車を待つ。

じゃなかった、輪行袋に詰めなきゃならんです。

しかしZICの専用輪行袋は「専用」というだけあり、

何もかもが完全にZICに合わせて作られているので、

輪行袋の常識を覆すウルトラ楽々パッキング。

「輪行は面倒臭いし自転車も傷むので嫌い」

そう公言するワタクシでさえ苦も無く輪行出来ます。

何と言うかコレって・・・物凄く贅沢ですね。

乗りたい時にパッと手を挙げてタクシー乗る感覚、

というと少し違うんだけれど、なんかそんな贅沢。


スポーツ道具としての自転車では無く、

通勤の為の足としての自転車では無く、

所有欲を満たす趣味の自転車では無く、

電車と自転車をシームレスに一体化させる、

新たなツーリングの道具としての提案「ZIC」

幼獣のお世話に時間を喰われる今、ZICがあれば何処で何か出来るか?

そして子供が小学校にでも入ったら、九州やお遍路さん、東北なんかも、

行ってみたいな~と妄想してしまいます。


今は新しいHPの準備などでドタバタしておりますが、

少し落ち着いたら店頭試乗だけでなく、実際に輪行してみる数日貸し出し試乗や、

遠方へ発送(何せ折り畳み自転車ですから)しての貸し出し試乗などなど、

Windcog/ZICの魅力をじかに感じて頂く機会を作って行きますぞ!乞う御期待。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日も。