BIB。

ワタクシが某店バイトだった20年近く前に納めさせて頂いた(と思うけど記憶は曖昧)、

前後ローラーブレーキという渋いにも程があるアラヤのクロスバイク。


こんなに長く乗り続ける事になるとは、恐らくオーナー自身も想像せなんだと思いますが、

尻に敷かれ続けたレパーの革サドルもまた、こんなに長く酷使されるとは思わなんだはず。

「味がある」などという表現ではまったく収まらない、ぼんち揚げの如き表面。

特別大事にされるでも無く、さりとて乗らずに放置されるでも無く、

ただ只管に実用品として使われ続けて来たボロさが妙に美しい。


美魔女的な美感とは違う、言わばババァの美

うむ、良い、ババァイズビューティー。略してBIB。意味不明。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。