産みの喜び。

久し振りにパンクの憂き目に遭いまして、マイマシーンの後輪を外してみた所、

ハブベアリングが結構コリコリしとりましたのでコレを機会にエイヤと交換。

部品さえあればパッっと打ち替え、それで新品並みの回転を再び得られるってのは、

カートリッジベアリング式の良い所で横着な人間には実に有り難いシステムです。


ただまぁ「部品さえあれば」って所がミソで、必要なサイズが手持ち在庫に無いとかなると、

作業が簡単なだけに「部品が〜っ!」と部品飢餓感がドロドロと湧き出て大変な事に。



そう、自転車屋などというのは工具と部品無くしては無力な存在なのです。

だからこそ、部品や作業の段取りさえ済めば一直線に作業をするのみ。

春の繁忙期に塗装屋さんに放り込んだモンだから、塗装工程にいつもよりも長く時間が掛かってしまい、

お客さんを随分とお待たせしてしまっていた弊店オリジナル26+フレーム「カルトスター」がピカっと塗り上がり。


こうなると立ち姿を一刻も早く見たいのはお客さんも自分も同じという事で、

削って切って磨いて引っ張って叩いて揉んで押して撫でてでドン。

ん〜・・・良い、我ながら。

こういう立ち姿(=を生むジオメトリ)を好む、という事自体が少し旧い感覚なのかもしれませが、

見ても乗ってもやっぱり一番シックリ来てしまうのだから仕方ない。

新車にしても修理にしても、完成した瞬間の爽快感というのは何とも言えぬ素晴らしいモノです。


今年も新型車両を一型企画製作しようと考えては居るものの、図面の練り込みが全然進まずで、

未だにプロトを作る段取りさえたっていませんが、産まれた時の快感を思い浮かべてバリバリGoGo!







空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。