今からやぞ。
お盆真っ盛り(?)という事で自転車店、実に暇です。
いや、暇というと語弊がありますが要は来店客様が非常に少ない。
さて、納期未定で預かっている車両のオーバーホールに精を出すのはいつか?
「今からやぞ」
と、いつか使ってみたかった気合ワードを吐きつつ作業再開。
オーバーホール作業というのは孤独な戦いです、即ちやる事の90%までは解体&大掃除。
そして影から不意に飛んで来るパンチに顎撃ち抜かれ倒れそうになりながらも持ち堪える。
こんな時に的確なアドバイスをくれるセコンドが居てくれたらどれだけ心強いか・・・。
オイ!的確なアドバイスせいとまでは言わん!せめてコッチ見んかい!
作業が地味過ぎてセコンドは一切興味を持てない模様。
やっぱ助けてくれるのは工具だけですね、嗚呼工具ちゃん工具ちゃん。
年に数回しか出番が無い「椀外し」ですが、旧い車両と格闘する際には素晴らしく有効な武器でして、
固着気味の右椀もガチッと掴んでフンヌッ!とフンヌッッッ!と出力全開で・・・ホイ!外れた!
やはり「いざという時」にはトルクのかかりっぷりが生死を分かちます。
新潟県・燕三条の工具メーカーRunwellさんから送って頂いた此方の製品も掛けられるトルクは倍の倍の倍。
部品表面を傷めない「面接触」と、早回しに向いた「ショートボディ」が売りのヘッドレンチ「Bighead-S」の兄弟分、
面接触はそのままに、固着したヘッドを力ずくで解ける長さを手に入れた「Bighead-L」とでも言うべきそれ。
スパナの反対側はメガネレンチとなっているので更に確実に満遍なくトルクを伝える事が可能に。
いや、これはもうクイルヘッドを触る自転車屋のマストアイテムになるのではないでしょうか。
因みにサンプル別案として「32mm&36mmの両口スパナ」というのもありましたが・・・。
36mmは基本的にオーバーサイズのネジ切りヘッドに使う訳ですが、
OSのネジ切りヘッド用工具って・・・今更需要あるだろうか(反語)。
ワタクシ自身は今でもOSのネジ切りヘッドを使っていますので、存在自体は受け入れますが、
片メガネ版とどちらが存在意義ある?と聞かれれば、やはり片メガネに軍配を上げようかと。
はい、という訳で36mm版は落選に一票、サヨウナラ〜、また来世〜。
とかやってると、目の前の旧いヘッドセットのロックリングは34mm。
34mmのレンチ・・・有りそうで無い何とも微妙なサイズです。
幸いお道具箱の中に使えるレンチがありましたが、もしそれが無かったら「むぅぅぅぅ〜」となる所。
しかしそんな時にも面接触の36mmレンチがあったなら?
一応掛かってしまったりするんですね〜。
こういった「応用出来る力」を目の当たりにしてしまうと、32&36mmの両口レンチもありな気がして来ました。
いや、ベストな選択はきっと「32mmメガネ&36mmスパナ」という組み合わせかもしれません。
この工具を製品として手にする人からすれば、「意味不明」な工具になってしまいますけどね。
まぁ何にしても「お!この長い面接触ヘッドレンチ欲しい!」という方は今しばしお待ち下さい。
発売を目指し最終的な仕様を決定するのは・・・。
「今からやぞ」
使い方間違ってますかね?
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