フルコンタクト。

昨日ビッグダミーを取り出した事で発生した無駄にデカい空き箱は、秘密基地の材料として再利用。

長男は監視台から敵が来ないか見張ってくれていますが、敵など来る訳も無くただの見張り損。



「キタ!」

え?嘘やろ?敵来ちゃった?・・・ああ、大丈夫、アレは味方だ。

いや、敵・味方というよりも一方的に好意を抱いている「OX−Bikes」さんが御来店。

本日は五条のローロさんで試乗会をしていたそうで、帰りに寄って下さいました。

乗って来られたのは恐らく世界最小のセミファットフルサス(12x3.0インチ)である「Buccho」

視線はどうしても足元に吸い寄せられ凝視、そして「タイヤは良いとしてこんなリムあるんですね」と言うと。


「無いです。巨大なブロック材から削り出しで作ってるんですよ。」と。

け・・・削り出しで作ってんですか!このリム!

何と馬鹿馬鹿しい努力でしょう。感心を通り越して敬意がジャバジャバ溢れてしまいます。


OXさんと言えば現在でこそ「OXエンジニアリング」さんですが、バイクの走り屋世代であるワタクシの中では、

未だに「ヤマハ系チャンバーのOXレーシング」という名前の方がシックリ来る感じ。


「とか言いながら私はドッグファイト使ってたんですよ・・・スイマセン。」

なんて話をする事になるのは必然なのですが、そこでOXさんがしびれるコメントくれるんですよ。

「折り畳み自転車Pecoのフレームの溶接は、チャンバーを溶接していた人がやってるんです。」



この一言だけでね、もうなんというか、見る目が変わるというか、嬉しくなるというか。

単純に気分的なモノですけど、そういうのってあ・・・り・・・ませんか?


カタログに書く様な事では無いけれど、無作為な会話の中だからこそ出て来る「自分にとっては大事な事」。

販売店であるワタクシもお客様に様々な評価情報を提供しようと努力はしますが、

やはり製作サイドの方が直接提供される情報とは雲泥の差でありますよ。

明日は弊店店頭にも並んでいるバッグ製作者「ripa」さんに来店頂く予定です。

北海道を出発点とし、超ポンコツなロングテールバイクに商品積み込み行商しながら南下しているリパさん。

彼が作っているバッグ類のギミックの理由やアイデアの元などなど、ワタクシも知らない事を沢山教えてくれるはずですし、

ロングテールバイクで行商する事の面白さや辛さもまた教えてくれる事でしょう。


開店(正午)から日暮れ辺りまで弊店店頭で店を広げているはずですのでお時間あれば是非お越し下さい、お待ちしております!

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。