薄口ソース。
敵襲〜!敵襲〜っ!ダダダダッ、ダダダダダダダ!
と、サブマシンガン気分に浸ってみたい所ですが、生憎ワタクシはミリタリー関係に疎いので適当です。
そんなサブマシンガン風になっているのは文字でも書いてある通り「Windcog/ZIC」。
弊店サンプル車両として店頭の試乗は勿論のこと、「チョッと旅行行くから貸して」と攫われるなど時々活躍しております。
ただ一応所有者はワタクシでありまして、マイマシンとして此処をコウしたいなぁとかいった野望はあるのですが、
ノーマル状態じゃないと試乗車として成立しない気もするし・・・とモラトリアムな日々を送っておりました。
しかしこの度、お世話になっている塗装屋さんから届いた塗装工賃改定の連絡をうけ、「旧工賃の内に!」と塗装を決意。
で、解体した訳ですがまぁ何と申しますか・・・大変じゃね、コイツを解体するのは。
その独創性溢れ返る構造のお陰で、普通の自転車を解体するのの倍以上手間喰います。
外したい部品を如何にして外すか?どんな工具をどう使えば良いのか?と、まるでパズルの如し。
って何でしょうね?この愚痴は?
もっと発展的でお役に立つ(かもしれない)お話を致しましょう。
此方、ハブコーンレンチと申しましてハブのロックナットを締めたり緩めたり調整したりするのに使う薄いスパナです。
最近ではハブの調整(玉当り調整)が要らない&出来ないカートリッジベアリングのハブも多くなりましたが、
自転車全体で見ればまだまだ球ッコロが入ったルーズボールベアリング仕様のハブが多い事でしょう。
「ベアリングが駄目になっても打ち替えれば転生できちゃうの!」というカートリッジ式と違い、
ルーズボール式はベアリングが傷む=ハブの死に直結する危険を孕んでおります故、
永く好調を維持する為のハブメンテナンスの重要度が高い訳です。
で、一般的にはフロントが13mmと17mm、リアが15mmと17mmと計3サイズあればOKとなるはずが、
実際には「その他」という組み合わせも多々ありまして、全てに対応しようとすると御覧の様にハブコーンレンチの花が咲く、と。
ワタクシは仕事で使うというか、いつか使う日も来るかもしれないという程度でも価値がありますが、
己が愛車だけをさわられるお客様にこんな大量のレンチを買いなはれ、とはよう言わんです。
そこで!
知っておいて損は無いと思われるのがコチラのモンキーレンチ。
パッと見は小さなモンキーレンチ、しかしその本当の姿は・・・。
薄口モンキーレンチなる工具でありまして、ご覧の通り喰い面が2mm厚しかありません。
コレは凄いですよ、何せ一つあれば0mm〜25mmまで対応出来てしまいますから、
一般的なハブの抑えは勿論、変なサイズが必要な15mmスルーハブや20mmスルーハブでも使えてしまうのです。
形状の問題から玉押しとロックナットが同寸のハブなどでは使い辛いですし、
長さが短いので固く締まったロックナットを解くには不向きであるなど、
完璧にこなせる逸品とは間違っても申せませんが、自宅メンテで使う位ならかなり便利なのではないかと思われます。
世の中、適材適所で御座います。
様々な作業を完璧に行える工具は素晴らしいモノですし、そんな工具をワタクシも欲しいと常思いますが。
こんなデカい振れ取り台、置く場所無いわ!
てな事もありますしね。
という訳で本日ご紹介した薄口モンキーレンチ、お値段約¥2,000。
丁度良いと感じて欲しくなっちゃった方はモノタロウとか何かそういうので探してみて下さい。
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