クレーバー・クレーバー。

連休最終日たる本日、暇そうにしている息子を連れて朝から動物園に向かった所、

動物園近くのホールで成人式が行われていた様で着飾った新成人の皆さんが続々と。

いつかこのチビッコ等もあのお兄さんお姉さんみたいに大きくなるんだなぁと思うと・・・感慨深し。


それまでの時間を盛大に味わおう、という事で仕事より遊びより子供を優先する生活に突入している昨今、

「展示会」という重要行事さえも結構パスしてしまっていたりしまして、新製品の情報収集が甘くなっております。

先週の浅草合同展示会も行かなかったしなぁ・・・と、惚ける所に薬莢が飛び込んで来ました。


いや、薬莢ではなくリップクリームでもなく三文判でもなく小型携帯チェーンカッター「CleverChainbarrel」

「自転車携帯工具で本当に必要なのはパンク修理道具とチェーンカッター」そう考えるワタクシが、

昨年の発表されたサンプルを見て「コレだよ!オッカサン!」と実家の方向を向いて叫んだとか何とかなアレです。

(どうでも良いですけど実家とメッカって似てますね)

左の紫が今年発売される新型サンプルで、右の真っ黒が昨年発売された分。

まず根本的な違いとしてボディの素材が鉄からアルミへと変わり大幅に軽量化されています。

チェーンカッターという工具の特質上、アルミ素材って大丈夫なの?と不安を覚えたりしますが、

設計者の方曰く、「切り粉の処理さえキチンとすれば100回以上は切れる事を確認済み」との事。


また外観を見比べて分かる通り、新型には底部分に穴が空いておりまして、

此処に付属の棒をクリクリねじ込むと・・・極常識的なチェーンカッターの形状になります。


従来モデルは15mm六角形状になった底部を同社の特殊タイヤレバー「MagicLever」に差し込むか、

もしくは他の15mmレンチと組み合わせるかして使うという前提だった所、更にもう一つ使い方の選択が増えた訳です。

勿論、新型も従来と同じくマジックレバーと組み合わせて使う事も可能。



またパっと見は何も変わっていない様に見えるマジックレバーの方も半歩進化して「1.5ver」に。

一本でタイヤレバー、二本組み合わせるとミッシングリンクなどの着脱式チェーンリンクの取り外し工具に、

此処までは従来通りですが、1.5verはフォーク先にあたる部分が4mmと5mmのスパナになっています。

4mmと5mmのスパナ、か・・・何処で出番あるのかしらん?と考えながら眺めていると、

山でインスタントラーメン喰うのにメチャクチャ便利なんじゃないか、という気がしてきました。


山でラーメン喰おうとするも箸忘れる、でアーレンキーを箸代わりに使うってツーリングあるある。

でも熱くて全然喰えないんですよね、金属製のアーレンキーでは。

仕方なく小枝拾って「大丈夫、綺麗だと思えば綺麗」と念じて箸とする訳ですが、

その時マジックレバーがあれば十分以上に清潔な先割れスプーンとして使えるはず。


他の携帯タイヤレバーと比べると少々ゴツいですけど、モーターサイクルのタイヤも剥げそうな厚みなので、

オートバイツーリングの際にも一つ忍ばせておけば活躍するのでは?と思ったりします。




あと同社から出ているもう一つのタイヤレバー「CleverStand」は、スマホスタンドを兼ねるタイヤレバー。

出先で愛車と一緒に記念撮影!とか、山で己が走りを撮影してチェックする際に活躍するであろうアイデアグッズ。

3本組みで¥900と安価な製品ではあるのですが、タイヤレバーは1本あれば用が足りる事が殆どなので、

1セット買って3人で分けるとかいうのもありなんじゃね?とか訳の分からん事を言っておりますと。


サンプルとして各色1本ずつ頂いてしまいました・・・。

ワタクシが一人で6本使う訳無いですし、頂いたモノを販売する訳にも行きませんので、

「欲しい!」「使ってみたい!」という顧客様へ先着順でお配りしております。(現時点残り3本)


日本人デザイナーがアイデアを武器に世界に勝負を挑む「CleverWorks」

MagicOneブランドやKMCブランドでも羽ばたいて行くこれ等の製品を一人の男が生み出している、

それに対して子供とベタベタしているだけの己が姿の情けなさったらもう・・・とか思ったりもしますが、

子供も商品も半分半分くらいの割合で力む事無く、コレが我が人生ってなモンで明日は定休日です。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。