未曾有。
奇妙な御依頼を頂きました。
品は此方、設置型スタンドの定番品で何がどうという事も無いけれども・・・数が強烈。
普通は精々3つ4つまでか?という所でしょうが、今回はン十個という想定外の数であります。
「組み立て簡単、ハイ出来上がり」みたいな状態で出荷される本製品を組み立てていると気分は完全に内職。
意外と言うか何と言うか・・・楽しいですね。幾つかこなすと段取りが見えて来るんですよ。
そして一つを組み立てる最短ルート目指し工夫を加え、あとはテクノのリズムで黙々と。
やっている時にふと気が付きました。
「もしかして今がアレの出番か?」
「アレ」とは此方、Runwellさんがこしらえた真っ直ぐなアーレンキー(六角レンチ)です。
早回しだけに特化したストレートアーレンキーを!との依頼をうけ制作された試作品だそうで、
「コレ、どう思う?」と預かったのが丁度数日前。
トルクをかける事は無い、とにかく早くクルクル回す。それって正に今やってる作業ですよ。
さぁ唸れ!如意棒!クルクルクルクル〜っ!
うん、使い辛い。
辛いってキーボード打つとDURAIになってデュラっぽい、とかってのはどうでも良いとして、
幾らトルクを掛けないと言っても、世のネジ皆々がスルスルな訳ではありませんから最低限ローレットは欲しいですし、
逆にスルスルの高品質ネジだけを対象とするなら胴部を細く挽いて保持性向上と更なる早回しを狙いたいな、と。
この工具を依頼された方がどの様な使用前提なのか全く知らないので、的外れ100%な意見かもしれませんが、
こういったよう分からん妄想を繰り広げるのもまた仕事です。いや、仕事ではないか。
チャントした仕事はコッチ、弊店定番のミニマムツール「Sus-X」の弟分のサンプルで御座います。
兄貴分のチタネクス&サスクスとはまた違った魅力を備えており、個人的には申し分の無い完成度。
この手馴染みの良さ、美しさ、そして手頃な価格、如何考えてもヒット間違い無しですな。
因みにストレートアーレンキーの方は、工具として自分が必要とする事はまず無さそうなのですが、
手元に置いておくと無意識の内に手にとって弄んでしまうんですよ。重さや長さ、黒染めの質感が妙に心地良くて。
鉛筆回しが好きな人には堪らんのではないでしょうか。
このヒーリング性・中毒性はもしかすると・・・ハンドスピナーの後釜になり得る可能性大!
100本単位どころか何万、何十万本単位で注文来てしまうかもしれません。
な事はある訳無いので引き続きスタンド内職に精を出す事にします。
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