1x1x1x1=1
アメリカンバイクの雄・KellyBikeが廃業すると聞いたのは、もう何年前の事になるでしょう。
ハッキリ思い出せませんが確か11年か12年くらい前だった様な記憶があります。
しかしケリーさんが歌手になる夢を諦めビルダーとして復活したと聞き、
「ならば!」とフレームをオーダーしたのが一昨年(2017年)の秋だった、
という事は今日の今日まで一日も忘れた事はありません。
そしてオーダーから一年半の時を超え、やっと来た来たやって来た。
KellyBike、遂に降臨〜。
って遅っそいな、オイ!
「納期ハ半年位ダ、オーダーカモンカモン」みたいな事を言ってたけど出鱈目やないかい。
予定より超過した約一年、その一年という時間の長さを何と心得とるのか。
憎い、憎みたい、でも憎めない・・・それは惚れた人間の弱さです。
良いんですよKelly、スッゴク良い。
見た目とかではなく太く薄いチュービングが生むパリッとした軽快な走りの質感は、
他の何にも似ていない独特のモノで、何と言うか・・・とてもアメリカン。
このシートステーのボリューム感、まるでアルミフレームかと見紛うほどですが、
「こういう風に構成してみよう」と真似ても何故か同じ様に走らないという不思議。
対するフォークは先に行くほどドンドン細くなり、フォーク爪に至ってはチョコッと小粒。うん、良い。
トゥルーテンパー社が自転車用部材供給に乗り出してから二人三脚で歩んで来た歴史の中、
努力とセンスと偶然が混じり合い到達したOXプラティニウムチュービングの極地がKelly、と勝手に思っています。
故に今回はその味わいを最大限に感じ取れる様、シングルスピード&リムブレーキ仕様のNobby-Xをオーダー。
色は勿論、「Kellyと言えばコレ!」なKellyGreen!
一見簡素で見るべき所も然程無さそう、と見せかけて溢れるアメリカンムードと独特の意思を感じさせるKellyBike。
納期も読めないし値段もまぁ・・・結構、かなり、相当なので「是非!」と人様にお勧めはし兼ねます。
しかしトゥルーテンパーが自転車パイプの供給を止めてからもう随分経つ現在、
ケリーさん手持ちのOXプラティニウムもそろそろ底をつきそうという話ですので、
Kelly&TrueTemperの黄金コンビに憧れを抱く方は!納期も予算も諦めて検討進める事もまた人生かと。
ちなみに今回のNobby-X-SS(t-t540)も一応は売り物ですので、気になる方はお値段Ask me!
翌日まさかの商談成立
お値段は本当に申し上げ辛いのですが・・・ザックリ言えば此奴5本分少々って所です。
Surly SteamRoller ¥59,800(税別)
此方が今月出た新色「メタリックライラック」で御座います。
メタリックが変な写り方してパステル風に見えるかもしれませんが、
此方の画像の方が本来の色に近く、中々渋い色なんじゃないかと思ったり。
先日入荷したブラックの53に加え、今回メタリックライラックの53と56が入荷し都合3本の在庫となりましたが、
10周年記念の準備をしている中ですから「新入荷だから何もオマケ無し」というのも味気無い、という事で、
チョロっとしたオマケですが、ヘッドセット(タンゲJ-3/圧入作業込)をサービスでお付けさせて頂きます。
気がつけばあれだけ賑わっていた固定ギア群も各社カタログからは潮が退くように消え失せ選択肢激減、
しかしウルトラシンプル&タフな固定ギアを望む人は一定数居り続ける訳で、
その人々が永遠の定番・スチームローラーに向かうのか、国内在庫は入荷即完売という異常事態に。
次の入荷は2020年分として次秋頃の入荷予定ですので、今年シングルでバシバシ走る!という方はこの機会に是非。
というかシングルスピードばっかですね、話題にするのも店頭在庫も。
「変速機付きは無いんかい!」という声もありましょうから、次は10周年記念オファー・変速機付き版をご案内出来れば、
と思いながら本日は此処まで、オヤスミナサイ。
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