アーマー。

ダバダバダバダバダバダバダバダバ!

朝晴れていたとて「降るのが当然」と構えねばならぬ、そんな梅雨真っ盛り。

「構えずとも降るなら濡れれば良いじゃない」の精神で突破したい所ですが、下の毛に白髪が混じる年齢ともなると・・・。



で、雨具という文明の利器を用いて対抗する訳ですが、パッと出かけるならやっぱりポンチョが便利。

バサっと被れば豪雨の中であろうとも上半身だけは安全地帯。

手の先まで濡れないのは勿論下半身も腿辺りまではそない濡れませんし、何より下側が丸空きなので通気性が良い。


ただ動きの自由度という観点から言えばポンチョは今ひとつで、3レイヤーのハードシェルジャケットには敵いません。

じゃぁハードシェルを買うに当たって何を選べば良いのか?モンベル?アークテリクス?ゴア?パタゴニア?

調べれば頭の方に出て来るメジャーどころと一緒に、此奴も検討候補に入れてやって下さい。

ShowersPass Refuge-Jacket ¥29,000(税別)

アメリカの雨天下突貫系サイクリングアパレルメーカー「シャワーズパス」のラインナップ中、

もっとも防水能力が高い3レイヤーハードシェルが此方のリフュージジャケット。

フロントジッパはよくある止水ジッパではなく、隙間から入る水を特殊なエレメントの形状で逸らすアクアガードビスロン。

左右にあるベンチレーターもまたアクアガードビスロンで、水の侵入を「なるべく御遠慮下さい・・・」とやんわり拒否。

このフロントベンチレーターの位置がまた良い塩梅でして、自転車に乗っているとベンチレーターの正面に己が腕が来る感じ。

つまり正面から吹き込む雨風を腕でカバーする、といった様な関係になる訳です。

「バックパックを担いでいると常時圧力がかかるので水が染みる」というのは雨天下行あるあるですが、

リフュージはご覧の様に肩部分のみ問答無用の防水素材で補強がなされておりますので担ぎ放題。


背面には右のみ小さなバックポケットが用意されており「さすが自転車用!」と言いそうになりますが、

それよりも注目すべきは腰部に隠されたゲーター、通称ケツゲーター。

ボタンをプチプチ外してペロンと垂らすと、後輪から巻き上げられる水を受け止めてくれるのです。

それら自転車行に対応したギミックの数々に加え、3レイヤーとしての基礎性能もバッチリなリフュージ。

単に3レイヤージャケットとして見てもリーズナブルな¥29,000、更にこれだけ作り込まれているとなればもう、ねぇ。

ワタクシは以前着ていたリフュージを紛失したのですが、再度全く同じモノを買ったくらい「コレしかない!」と感じています。


こんなに良く出来てて格好も良いのに何故こんなに売価が安いのか?その答は!

我々販売店の仕入れ値が高い=利益が少ないから。

なので「是非買いなはれ!」とまでは申しませんが、検討候補に入れといて損は無し。なにせ本国より安いですし。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。