やられ系。
ダラダラと進めております昭和のミニサイクル復活作業ですが、本日タイヤが届いたので作業を再開。
まずは前輪を交換を終え、次は後輪へと移り軸ナットを緩めて両立てスタンドをグイッと外すと。
グニャリ。
何じゃ、この気色悪い感触は?
グニャリの原因は此方。長年の使用でスタンドの接地部分がすり減り千切れる寸前だったのです。
さすが、駆け抜けて来た時間が違うぜ。
スタンドについては交換せんとなんともかんともなので一旦さて置き、油汚れで真っ黒な後輪をゴシゴシ拭くと、
これまた古いシマノのフリーがコンニチハ。
分解して玉っころを一つ一つ洗いたくなる所をぐっと我慢。
今回の作業の目的は「普通に乗れる様に」であり、動くモノを無理に解体して潰してしもては元も子もないです。
緩んだまま長年使われたBBは、左カップが歪んでしまっており再使用不可。
どうしたモンか?と考える脳裏には使っていない中古のアイツが浮かぶけれど・・・勿体無い。
けど使わずにいるのはもっと勿体無いので、高級BB・スギノ75の左椀を移植。
その他作業に無駄に時間を喰われましたが日暮れ前になんとか形になりました。
自転車に興味がない人が見れば、というか自転車に興味がある人でさえも殆どの人にとってただの小汚い自転車ですが、
車やバイクであればヴィンテージとして扱われる年式にもかかわらず、普通に乗れる事の尊さにワタクシは感無量。
当初は補機類を全て剥いでリアをコースターブレーキ化し、ボバーとして仕上げようか?とか、
時代考証をキッチリして当時モノとして仕上げようか?など考えてみましたが、
過ぎた時間の証明である「やれ」を敢えて残して、ただのやれた自転車として仕上げました。
旧車の世界で言う所の「やられ系」って奴ですね。
あとはまぁ特別大事にする事も無く、ただのパクられてもいい自転車として余命を全うさせてやりとう御座います。
普通に乗れる様になり、そこらを一周りした感想は。
0コメント