Kink Road 感謝。

先日山歩きをしていた途中、なんとも良い雰囲気の道が御座いました。

自転車で訳の分からん道を進み、その先にこんな道が出て来たら・・・最高ですよね。


そんな道なき道の先に伸びる道を探す探検車の現代版と言えば、

脚の速い車両というよりも「大股で歩く」という感じの一台「Salsa/Fargo」

最初は鉄フレーム&鉄フォークの質実剛健テイストから始まりましたが、

今やフレームは複雑化&高級化し、加えてフルカーボンフォークを備えたハイスペック系に進化。

で、店頭にはフレーム&フォークにホイル周りまでセットしたモノを展示していたのですが、

あまりに中途半端なので一気に組んで形にしてしまった、というのが今回。

今回の最大の特徴はやはり此方のマスタッシュバー

「なにこれ?ふざけてんの?」と食わず嫌いする事無かれ、ハンドル位置の高いファーゴとマスタッシュの相性は抜群です。


またマスタッシュはマスタッシュでもSomaの3speed−moustache22.2という製品でして、

その名の通りハンドルの握り径がフラット系の22.2mmですのでMTB用のレバー周りを使用可能ですから、

ブレーキはMTB用の油圧、シフターはハンドルの握り自由度を最大限にするべくブレーキレバー共締めのi-specⅡでセット。

ディスクロードコンポの様に「効き過ぎるよりもタッチ重視」とか言わず、盛大に効きを求めてメタルパッド&アイステックローター。

構成するコンポグレードはブレーキをはじめとしてドライブ関係も全てXTで統一したフルXT。

少々古臭い感覚かもしれませんけど、「フルXT」って言葉の響きには何とも言えない豪華さを感じます。


その他、テカテカ光るFormosaリムやテカテカ光る日東のステム&ポストなど趣味性のレベルも割りと高い感じに仕上がった此方。

通勤や日常行動範囲の廃道探索は勿論、冬の宗谷岬到達まで無理矢理押し切ってしまう踏破力も備えております。

Salsa Fargo−Moustache (Mサイズ)  ¥240,000(税別)


趣味に叶うか否かの別を無視すればメーカー完成車を全面的に凌ぐスペック!でありながら価格を此処まで抑えました。

¥24万もする自転車を「安い!」とは言いやしませんけど、内容を考えれば20年前標準に近い安さかと思います。

Fargoの完成車を御検討頂いている方は勿論ですが、本来予算的に手が届かないと諦めていた方にも是非な豪華幕の内。


欲しい、けどギリギリ手が届かない方は・・・頑張って働きましょう!仕事があるって素晴らしい!

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。