アフタヌーンティーティー。

自転車で「急いで走る」という事が年々苦手になって来ております。


今日の様に天気良くほのかに暖かささえ感じる日は、急げば無駄に汗かくしシンドイしと、

体に負担を感じないペースを厳守しながらクリクリ漕ぐも、時間ばかり浪費して一向に距離が伸びんです。

即ち「Wow!」みたいな風景のところまで行ける訳でもないので、代わりに「3時のお茶」という目的を設定。

今日は風が強いので常用している固形燃料(メタ)ではなくガスストーブ、そしてお茶セットとオヤツもサドルバッグに詰め込み、

クリクリ漕いで山越えて、さぁ今から林道に入ってお茶ポイントへ!という所で電話が鳴っている事に気が付きました。


電話向こう曰く「長男様がゲロ吐いてグタっとしてるのでお迎えに来られたし」との事。

「りんごの皮剥くだけ剥いて食べる前に捨てる、みたいな感じやな」とやや後ろ髪をひかれつつ最短ルートで帰路に。

此処で大変な問題にブチ当たりました。

「急いで走る事への苦手感」と「急いで迎えに行かねばならない使命感」のせめぎ合いです。


「アタシが多少早く迎えに行った所で何も変わらないわさ」と思いはすれども、

「もし長男がゲロまみれで泣いていたら・・・」と思う不安感が押し合いへし合いした結果。

ムオォォォォォォォォォッ!

何の因果か突如タイムトライアル開始。


息子よ!今父が行くぞ!待っておれよ!とヒハヒハ言いながら峠を上り下りして悪からぬリザルトで保育園にゴール。

それを迎えてくれた長男は!・・・普通に遊んでいるのは何故?


元気な息子を連れて家に帰りながら改めて思いました。やっぱ人生急いでも良い事無いな、と。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。