大団円。

弊店、「4月末で営業終了」と告知しておきながら5月いっぱいズルズルと飛行を続けておりましたが、

5月末日をもって着地なのか不時着なのか墜落なのか的な感じで撤収作業を終える事が出来ました。

仕事に必要な伝票や何やかんやも、残したくなる気持ちを振り切って断捨ライズド。

店には商品も何もありませんし、電話機も撤去しているので電話はもう通じません。

これにて空井戸サイクルは消滅し、ワタクシも自転車屋では無くなったのです。



閉店ギリギリまで作業をしていた為、撤去作業は突貫&タイムリミット30分前にギリギリ滑り込みセーフ。

セーフは良いけど想像を超える荷物の山に囲まれ何をどうして良いのか?どこから手を付けて良いのやら?

しかし一旦キリがついてしまうと「プチン」ではなく「スッ」と糸が切れるが如く虚脱してしまい、な〜んもやる気がおきんです。

仕事探さにゃならんし、荷物片付けなならんし、社会活動の準備せんとならんしとやるべき事は並んでいる。

以前なら常湧いていた一気に段取り組んで片っ端からやっつけて行く気力も涸れた様でございます。



ただ幸か不幸か子供がコロナの影響で比較的暇を持て余しているので、子供と何かしらして遊ぶ毎日。

自転車を乗れる様になってきた長男6歳がやたらに「自転車乗ろう!」と言うてくれるので、

車や人が来ない琵琶湖岸の某所へ赴き練習会、とか。


何せ乗り手は初心者中の初心者ですから、植え込みに突っ込んだりコケたりする事もあります。

しかし走り行く際、何気なく言う訳ですよ、何故か標準語で、というかYoutubeの影響ですけど。

「運転するって楽しいんだね〜♬」

「自転車とはコウあるべきだ!」とか「より良い選択とは!」とかいった風に、

自転車とにらめっこし続けてきた感もある我が自転車屋人生約20年。


その事に後悔など微塵も御座いませんが、それだけが正しいともまた微塵も思いませんので、

自転車屋であり続けるという責務を放棄したからにはより視野広くラフに自転車と付き合って行きたいよね、

などと考える今、模範にすべきは移動する喜びを知り始めた子供でありますので暫くは子供師匠について学びたいと思います。



空井戸サイクルは消滅しましたが、メールアドレス「kaleidocycle.mail@gmail.com」は生きておりますので、

また何かしら疑問質問など御座いましたら御連絡下さい、数日以内に返信するよう心掛けますので。


それでは皆様!永らく御愛顧頂き有難う御座いました!またいつかどこかでお会いする事があれば!

空井戸サイクル  終劇

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。