北極星。

長男を保育園に投下した後の僅かな時間に滑り込むが如く。

小一時間ならぬ小二時間の「自分だけの時間」へレッツラゴー。

少しヒンヤリとしますが、裏毛ジャージ一枚くらいで丁度良い感じ。


遠くへ行く、速く行く、そんな目的があるなら話は別として、

一人の時間に浸るだけが目的なら車両の別など問わんです。

そんな時に光る「気軽さ」というシングルスピードの魅力。

何処をどんな風に走るか?なんて考える事無く、

ただユラユラとペダルに任せて走るのみ。



降り続いた雨により生まれた水溜りに突っ込んで行こうとも、

後々のケアを心配するほど部品ついていないですし。

帰ったら水抜き位はした方が良いんでしょうけどね、

傷んで困る様な小難しい部品は使って無いのでまぁ良いか、と横着。



時に手段であり、時に目的である「自転車に乗る」という行為。

その両方を行ったり来たりしているのはきっと自分だけでは無いはず。

「アレが良いコレは嫌だ、コウしたいけどソレは違う」

そんな諸々を全てすっ飛ばし、あるがまま漕ぐだけのシングルスピードは、

常に変わらずそこに在り、乗るたびに魅了してくれるのです。

水野晴郎風に言うならば、

「シングルスピードって、ほんっとに良いですね、それではまた」

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。