クレバー&スライ。

誰もが出先のトラブルで憂いる事を避けるべく工具や予備部品やを準備携帯して出掛ける訳ですが、

本当に「道具が無いとどうしようもない事態」といえば「パンク」と「チェーン切れ」では無いでしょうか。

近場であってもこの両者に遭ったなら移動能力激減でとてもとても困りますし、

ましてやそれが遠くの山奥とかになると・・・いきなりサバイバル突入。


まぁパンク修理道具に関しては今更言うまでもない定番の備えです、

しかしチェーン切れに対処する工具「チェーンカッター」については、

今ひとつメジャーになっていない感がある様な・・・気が・・・。

その状況を変えられるかも、との期待を一身に集める携帯チェーンカッターの超新星「クレバーチェーンバレル」。

MagicOne Clever-Chain-Barrel ¥3,300(税別)


サイズとしてはリップスティックと同じ位の径で長さのみ2/3になった、という感じで携帯性は文句無しに良好。

くりくり回して分解すると3ピースになっており、一番大きなメインボディのスロットにチェーンを入れ、

次に真ん中のセーフティーキャップでチェーンを挟み込む。

最後にチェーンピンを差し込んでクリクリ回せば誰でも失敗する事(が殆ど)無く、

チェーンのカット作業を行えてしまう、という簡易さが最大の売りです。

携帯チェーンカッターがメジャーにならない≒製品選択肢が増えないというのは、

チェーン切れというトラブルの頻度が少ないからというだけの理由ではなく、

「工具があっても使い方にコツが要る」という事もまた要因の一つでしょう。

そこに対して「使い易さ・分かり易さ」で風穴をあけるべく生まれたのが本製品。


ただ本製品は従来のチェーンカッターの様に切ったり繋いだりをする工具というよりも、

チェーンを切る事に特化した製品である様に見受けられます。

つまり「チェーントラブルが起きる⇒チェーンを切る⇒ミッシングリンクなどで繋ぐ」という、

システムの中の一つの構成要素という匂いが強い訳です。


チェーンを切るにはピンを押し込む5mmアーレンキーと本体を固定する15mmのスパナが必要、

でも15mmのスパナなんて普段持ち歩かないし家にあるかも怪しいですよね。

しかし同ブランドの「マジックレバーツール¥1,600」という特殊タイヤレバーは、

15mmスパナを兼ねる事が可能な構造になっているので是非そちらも合わせて携帯して下さい!という様な話です。


そのマジックレバーツールはそもそも2本組み合わせる事で簡易プライヤーになり、

ミッシングリンクなどのリンクパーツの着脱工具として使えるというモノですので、

やはり工具・レバー・リンクパーツのチームで活動する新世代のレスキューチームと言えましょうな。



便利なのは分かるけど・・新しいモノは苦手なんだよ。

そんなアナタには、恐らく世界最小のミニマムチェーンカッターを御用意しております。

何処かで・・・見た事があるなぁ、と感じられる方も多いでしょう。

それもそのはず、超メジャー携帯工具「トピーク/Mini18」に付属しているチェーンカッターですから。


ご覧の通りヤケクソ小さいボディながら回転式平板を装備しており、

その平板をクルンと回すとトルクをしっかり受け止めれるだけのサイズになるのです。

構造的には普通のチェーンカッターと同じですのでピンの半抜き&挿し直しという技も使えますし、

公称ではUG〜10s対応となっていますが、11sであろうとも使い手次第で何とでもなるでしょう。


そんな裏技的ミニマムチェーンカッター、実はMini18の補修部品として単品入手可能なのです。

トピーク Mini18用チェーンツールのみ  ¥1,580(税別)

価格も安く携帯スペースも取らず、ついでにニップルレンチも兼ねていますよ!



「チェーン切れの心配なんてしたくないわ!」という方も居られましょうが現実問題たまに切れます、「まさか!」という場所・タイミングに限って。

その点シングルスピードは良いです、トラックチェーン使ってりゃまず切れませんから。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。