異国からの手紙。

「秋来たか!」と浮足立ったのも束の間、夏に戻ってしまいました・・・。

「彼女出来たけど3日でコレと言った理由なく別れを告げられる」みたいな脱力感に苛まれておりますが、

冷静に考えればまだ8月、秋など来る訳も無いってな話で・・・はぁ〜虚脱虚脱。


そんな虚脱感を吹き飛ばしてくれる様なパンチの効いた作業というのも御座いまして、

「最近パンクしたのでタイヤ・チューブを替えたんだけれどまたパンクした」というビンテージバイクがそれ。

どれどれ拝見致しまする〜、とチューブを取り出すと確かに穴が開いている。

で、その穴の辺りに何か原因が無いか?と見・・・るまでもなく。

スポークが盛大に飛び出しております。

いや、そりゃパンクしますやろ、コレでは。というかコレで数日走れた事が凄い。


おフランス製の車両である此方、恐らく雑貨屋さんか家具屋辺りが中古で日本に持って来たモノかと思われますが、

このスポークは恐らく日本に来る前に行われた修理なのでは無いかと思います。

別に日本人が丁寧とか優れているという意味ではなく、此処まで豪快な仕事は日本人には想定範囲外というか、

ん〜、異文化って感じがするんですよ、気の所為ですかね?



眺めて楽しんだ後は盲腸みたいに要らん部分をチョキンと切って、ネジ山をクリクリ立ててで作業終了。

「こんな仕事はダメだ」と思う反面、「こんな事も気にしない人間になれたら」とも思ってしまいます。

が、こんな事をするとお客さんが二度と戻って来てくれない気がするので引き続き小市民的に生きて行くワタクシニッポン人。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。