遅れヴァヤせながら。
天岩戸の隙間が開いて、出て参りましたるは此方の雅なお色の一台。
Salsa/Vayaの2019年モデルで御座います。
Salsa Vaya-105(サイズ55) ¥238,000(税別)
「地味だけど良い奴」的なイメージが強いマルチロードバイク・ヴァヤですが、
2019年モデルの本仕様をもって一気に完成形に到達したというか・・・格好良くなっちゃった。
個人的には2019Salsa最注目モデルであり生産自体も昨年末には上がっていたのに、弊店に届いたのは昨日。
こんな事になったのは本年より採用された専用カーボンフォーク「Waxwing」に不良品が出ている可能性があるという事で、
生産全数が生まれ故郷(台湾)に戻って再検査を受け、無事検査をパスしてやっとこさ届いてくれた弊店分、というお話。
オマエか!オマエがこんな遅れた原因なのか!と辛く当たりそうになる所をグッと堪えて見て行くと、
テーパーコラムの12mmスルーアクスル&フラットマウントというナウな規格に、
ロアラックマウント、フェンダーマウント、3つ穴ダボ、そしてハブダイナモ用のケーブルルーティンまで装備されており、
それでいてスッキリした美人顔で輝く様を前にすると・・・うん、まぁ、アレだ、な。
まぁそんでフォークがカーボンになり、より軽快な走りへと舵を切った本モデルですから、
組み合わせるコンポも泥臭い匂いのするバーコンなどではなく現行105の11速STI仕様。
クランクこそ48x32tのマイクロコンパクトという事でFSA製品を採用しているものの、
前後メカは勿論、スプロケまで105で揃っているという地味に豪華なアッセンブル。
因みに品番が現行のR7000ではなくHG700なのは、ロー34tモデルのみHG700品番しかないからです。
ホイルについてもハブは信頼と実績のNovatec社製品で、勿論シールカートリッジベアリング式ですから、
ベアリングが傷んだ際にも打ち替え簡単、泥の海でも雨の中でも遠慮容赦なく駆け抜けられる、と。
穴数が32Hなのでホイルの組み替えもし易い!と喜びそうになりますが、リムとタイヤも悪くは無いというかかなり良くて。
リムはWTBのTCS2.0規格品、タイヤも同じくWTBのRiddler37cですから、
チューブレスバルブとテープを用意すれば即チューブレス化可能。
如何でしょう!このソツのない仕上がり!
完成車と言えば「お買い得だけれど要らないパーツが混じり過ぎ」である事しばしばだったりする中、
欲しいモノが必要なだけ組み込まれている今回の様な一台はかなり珍しいと思います。
それでいてお値段が¥23万代!
「同じ予算があればフレームから組んだ方が良いモノ出来る」と日々豪語しているワタクシですが、
今回のヴァヤに関しては全然無理というか、土俵にさえ上がれないというかで白旗掲揚。
コイツを起爆剤としてSalsa躍進しちゃんじゃない?と期待に胸踊らせていたのも昨年の展示会まで。
恐ろしい事にですね、こんな素晴らしいモデルなのにですね、国内代理店が在庫するのは52と54の2サイズのみだというのです。
弊店が予約手配していた今回の分は55サイズはメーカー推奨170cm台中盤という事で、
かなりニーズの多そうなサイズだと思うのですが、本国手配(納期約2ヶ月)対象となってしまっています。
後日記:米国より追加で一台手配中、5月末〜6月頭入荷予定
ツーリングバイクというにはスポーティー、グラベルロードというにはタフ&ラフ。
視界の広いリラックスポジションで未だ見ぬ土地を求めて何処までも、そんなアドヴェンチャースポーツ・Vaya。
長い長い今年のゴールデンウィークに必要なのはコレ一台、ですよ!
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