ファン。

2週間後に引っ越しを控えた現在、「荷物を増やすな」と家内から口煩く言われる中にもかかわらず増え行く文庫本達。

増やしたくて増やしているのでは無い、寧ろ増やさずに済むならそれに越した事は無いと思いつつも、

読むべき本が手元に無いと・・・手が震えて涎が垂れて虚ろな目で街を徘徊してしまいそうになるので私も被害者なのです。


それに好きな系統・好きな作家さんの作品というのは無限にある訳ではなく、読むほどに資源を消費して枯渇、

次に読むべきモノが見つからない恐怖と比べれば荷物が増える事なんてどうでも良い訳で日々本屋を漁る、と。

そんな常に飢え気味な中!真藤順丈作品の文庫ラッシュで嬉しい悲鳴、ギャースッ!

随分前に何となく手に取った「庵堂三兄弟の聖職」、その独特なドライブ感にハート撃ち抜かれて以降ご無沙汰でしたが、

昨年「宝島」で山田風太郎賞&直木賞をゲットした事の追い風を受けてか、他の作品が一気に文庫化されたので一気に買って一気読み。


ハズレという言い方は失礼千万、しかし好みに合わないモノがあるのは仕方ありません。

普通はどんな作家さんでも「ハズレ」と感じるモノはあるはずなのに・・・ハズレ無しです、気分最高。


次回作が待ち遠しい作家さんは沢山居ますが、この勢いを前にすると期待度No1は真藤順丈であるとしか言えません。

いや、精密機械・米澤穂信も待ち遠しいし、恒川光太郎のヘブンメイカー続編も出て欲しいし、

本当は志水辰夫大先生にもう一度現代小説を書いて欲しいなどなど欲求は幾らでもあるのですが、

それでも真藤順丈はまだまだやってくれるはず!と期待させるだけの引き出し持ってはりますよ、うん。



「これって恋?」みたいな感じで「これってファン?」なのかと自問自答。

ファンって何なんでしょうね?その人の存在や行動結果に喜び=Funを見出す対象って事で良いんでしょうか?

そうだとするなら・・・こんな人も居るのかも?と勝手な期待をこめて呼びかけさせて頂きましょう。


「赤パンファンの皆様!赤パン最新作の登場です!」

CCP Hachi レッドブラウン  ¥17,000(税別)


CCPが送る新型八分「Hachi」にまさかの赤バージョン登場です。

真っ赤っ赤という訳で無し、さりとてレッドブラウンという名前の通りの赤茶色でも無く、

赤より濃い赤とでも申しましょうか・・・そう、フェラーリレッド!違うか。

パターンとしては腰回りや腿部分は比較的ルーズ&裾にかけてシュッと細くなる感じで、

シッカリした生地感ながら結構ストレッチ、みたいな綿混化繊ツイル素材と相まって足さばき軽やか。

右後ろにあるフラップを捲るとジッパ、そしてそのジッパを開くとマチの大きなポケットがありますので、

文庫本が無いとブルブル震えてしまう人は此処に文庫本を常備しておく事で禁断症状を抑えられる、と。

このポケットの脇に走る一本の白線、此奴はリフレクター素材になっておりますので、

日暮れ時は勿論、日中トンネルに入った際にも後続車に存在をアッピール出来る事でしょう。


と、まぁそんな履くだけで健康になるとか運気が上がるとかいった説もある赤パンですが、

赤パンファン層拡大を目指して今回CCPさんがとった作戦は「サイズ展開の拡大」

S・M・Lの上に「L+/エルプラス」なるサイズ提案がなされました。

L+となると普通は「Lよりも少し大きい」だと思いますよね?少なくとも私は最初そう思ったですよ。


しかし!L+の正体は!「XLより少し大きい」という飛び級サイズ。

お陰で私が履いてさえこのルーズっぷり。

97cmという豪快なウエストサイズは、「腹がきつい」と嘆く多くの人の福音となりえましょう。

「ウエスト97cm?俺丁度良いじゃない」というアナタ!赤パン履いて元気になってみませんか?

赤パン健康法を信じてる訳では無いんですけどね、春にこんな明るい色のズポン履いたら何となく楽しくなりますやん。



あと急激にファン層を拡大しているも、縫い上がった尻から売れて行くのでモノが無い、

そんな831デニムシャツのSサイズがチョコっとだけ縫い上がって来ました。

831Sawing デニムシャツ  ¥12,000(税別)

しかし831の勢いを止める事は出来ませんで、昨日3枚縫い上がって本日残り1枚のみという状態。

Sと同様欠品しているLももうじき縫い上がって来ると思いますので、なんだかんだでまだまだ朝晩冷え込む春のお伴に是非。

空井戸サイクル

「自転車に恋をして」 日々横を通り過ぎるママチャリでなく、恐る恐る触れる超高級車でもなく、跨り漕ぐ度にときめく自分の愛車。それを見つける旅の水先案内人が自転車屋です。そしてその恋がズッと続くお手伝いを今日も明日も明後日もしていたかったのですが令和二年をもって廃業し現在地下潜伏中。